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少しイジワルだったかな…
いや、お互い様でしょう？
単身赴任パパさんのボーイスカウトの制服のワッペンが取れかけていた
かなり大きめのワッペン
しかも袖の、肩に近い所
縫うのが大変そうな場所
これ付けられる？
付けてから洗濯したいんだけど
付けられるけど、夕飯の支度もあるし
自分で付けてみたら？
まさかパパさん、こんな展開になるとは思ってなかったよね（笑）
ぎょぎょりーぬも心配そうに寄ってきた
裁縫道具を出してあげて
糸と針を渡し、私はキッチンに戻る
針に糸を通す
真剣な顔
なかなか入らない
クソっ！
悪戦苦闘…
私は一切手伝わない
だって夕飯の準備があるもん
自分の事だし自分でやってよね
ワッペンをまつり縫いで付けるなんて
一度もやったことがないでしょ
付けといて〜
なんて簡単に言わないでくれる？
まつり縫い？
糸を2本取り？？
玉結び？？？
単身赴任パパ、言葉の意味もやり方も分からないから
ぎょぎょりーぬに聞くけど、上手く出来ない
ワッペンが硬くて、針がスムーズに刺さらない
イライラしてるのが分かる
私もちょこちょこ呼ばれる
その度に夕飯の準備が止まる…
ハッキリ言って、自分でやった方が楽だし早い
でも今回は、グッと堪えてさせてみた
ほら、こうやれば簡単でしょ？
少し見本を見せてあげて
さらに
袖を一緒に縫わないように注意してね
大事なアドバイスまでしてあげたわよ
結構な時間が経ったころに
ムキーーー！！！
クソーーー！！！
もうなんだよーーー！！！
アドバイスしてあげたのに…
袖を一緒に縫っちゃったらしく
全てやり直し…
イライラマックス
もう良いよ、私がやっておくから
そのかわり、ガソリン入れてきてー！
↑
この記事にも書いたけど
私はガソリンが入れられない…
できる人にとっては些細なこと
でも少し面倒くさいこと
夕食の支度を止めてワッペンを縫うことは簡単
すぐ出来るけど
あの言い方にカチンと来たんだよ
今日は何も文句言わずに入れに行ってくれた（笑）
その間にワッペン仕上げといたからね！
え？！もう？早っ！
ありがとう！
いつもと少し違う、ありがとうに聞こえたよ
夫婦、と言うか家族って
お互い足りない所を補いながら
助け合いながら生活してるんだよね
当たり前だけど
感謝の気持ちは忘れちゃだめだなと
いや、決して忘れてはないけど
口に出さなくなったのか
いやいや、ありがとう、ごちそうそまって口には出してるけど
気持ちが乗ってなかったのかも
言葉に気持ちを乗せて伝える努力は
家族であってもするべきだよな
